地球惑星科学専攻へ進学を希望する皆さんへ
本研究分野は,(旧)大気海洋科学講座(基幹講座)の中村研究室と先端科学技術研究センター(旧)地球大気環境科学分野の竹川研究室とが合併して,2011年4月に新設された研究組織です. 気候系の形成やその自然変動,それに伴う異常気象やその予測可能性,将来の温暖化や古気候,さらには地球規模の大気環境問題等に関わる力学的・物理学的・化学的研究課題に,データ解析,数値シミュレーション,室内実験や現場観測を通じて取組んでいます.地球気候に関わるこれらの研究課題に興味を抱く大学院生を歓迎します. 本研究室に所属するためには,地球惑星科学専攻に進学する必要があります.大学院入試案内はこちらです. ※事務的なお知らせ 気候変動科学グループ(中村研究室)本研究グループでは,気候系で起こる時空間規模の重要な現象のメカニズムや予測可能性,それらの相互作用の解明を,観測データの力学的診断や数値モデリングにより推進している.
![]() ![]() 大気環境計測グループ(竹川研究室)大気中に浮遊する微粒子 (エアロゾル) は,太陽放射を効率的に散乱・吸収するとともに,雲粒を形成する核として作用し,雲の光学特性を変化させる.これらの効果は,グローバルな放射収支に大きな影響を与えている.エアロゾルや雲の動態は,気候変動予測において最も不確定性の大きい部分である. エアロゾルの粒径は,分子クラスターの数nmからダストや海塩粒子など10-100 μmのオーダーまで,5桁もの広範囲に及ぶ.さらに,その化学組成や形状なども多種多様である.これらの粒子は凝集や凝縮などのプロセスによって,その物理化学特性を時々刻々ダイナミックに変化させている.エアロゾルの粒径や組成をリアルタイムで計測できる装置の開発は,世界のエアロゾル研究のフロンティアとなっている. 本グループでは,レーザーや質量分析技術を駆使した先端的なエアロゾル計測装置の開発,およびフィールド観測に基づくエアロゾル生成過程の解明を主な研究テーマとしている.自らデザインした装置を作り上げ,それを用いて新しい自然現象を発見することは地球科学における観測研究の醍醐味である.フィールド観測は,地上または航空機を用いた直接 (in-situ) 観測を主体とし,東アジア・東南アジアを中心に幅広い領域で展開しつつある.
先端科学技術研究センター(先端研)へのアクセス情報※授業が行われる本郷キャンパスから約50分です(根津・代々木上原間 地下鉄千代田線利用)
周辺地図建物配置図(3号館です)東京都目黒区駒場4-6-1 東京大学先端科学技術研究センター 3号館4階 |
最終更新日: 2013年4月4日