笹平 康太郎

私は大学院の2年間を中村先生及び中村研のみなさまにお世話になりました。私が中村研で学んだこと、感じたことを時系列で少し振り返ってみたいと思います。

私は学部生のとき他大学で物理を学び、大学院から中村研に入ったという、当時の中村研では少し珍しいケースだったと思います。
私は物理の基礎知識については身に付けておりましたが、気象に関する知識を学んでいなかったため、中村研に入ることが決まってからは、『一般気象学』や『気象力学通論』などの本を読みつつ、在籍していた大学の気象の授業に出るなどをして少しでも知識を増やしていました。そして、中村研に入ったら最初の一年は、学部生に交じって気象の授業に参加していました。他の研究室でも同様に他の大学から進んできた学生がおり、この時、一緒に学べる仲間がいたのはとても心強かったです。また、大学院では中村研だけでなく、大気や海洋の様々な先生や先輩方との交流もあり、その中で色々学ぶことができたことは、とても貴重な経験でした。
また、中村研では、PDの先輩方も多く在籍しています。中村先生だけでなく多くの先輩方は、大学から入ってきた出来の悪い私に優しく、そして根気よく?ご指導していただきました。
中村研が他の研究室と異なる点の一つとして、このスタッフが多いということがあります。私が在籍していたころは他の研究室を見てもこれだけのスタッフがそろっている研究室は中村研しかなかったです。それだけ中村研では最先端のことをやっているのだと思います。話が少し逸れてしまいますが、中村研所属中に他大学の院生と交流する機会がありました。その時に自分が研究で扱っているデータは他大学では利用できないデータであり、中村研で研究できている自分の環境はすごいということに気づかされました。
中村研での2年間は楽しいことはもちろん、中村先生に叱られることも多々ありました。そして、中村研で学べたことは自分の大きな成長につながりました。現在は、気象とは直接関係のある仕事ではありませんが、中村研での経験が大いに役立っています。
私が卒業した現在では、他大学から中村研に入ってくる方も多くなったとお聞きしています。ここでお話しした私の経験談を読んで、少しでも皆様が中村研に興味を持っていただけたら幸いです。