Functions/hyi2hyo - NCL tips

(圧力座標やシグマ座標を含む)ハイブリッド座標から別のハイブリッド座標へ,鉛直線形内挿(log-p線形内挿)により変換する関数。

xo = hyi2hyo(p0, hyai, hybi, ps, xi, hyao, hybo, flg)


ハイブリッド座標の表現に関して

σ-pハイブリッド座標においてk番目の高さにおける気圧p(k)は以下のように表現される。

p(k) = a(k)*p0 + b(k)*ps

右辺第1項が圧力座標からなる成分であり,p0が地表参照気圧(定数),a(k)がそれにかかる無次元の係数である。第2項がシグマ座標からなる成分であり,psが地表気圧,b(k)がそれにかかる無次元の係数である。第1項のみからなる場合は純粋な圧力座標であり,第2項のみからなる場合は純粋なシグマ座標である。また,

p(k) = ap(k) + b(k)*ps

と表現されることもあるが,これは上の式から ap(k)=a(k)*p0 としたものであると考えればよい。あるいは,a(k)に気圧の次元をもった値(通常の圧力座標の値)が入り,p0=1.0としたものと考えることもできる。


〔入力変数〕

p0[1]

psと同じ単位をもつ,地表参照気圧を表すスカラー量。

hyai[*]

入力変数xiの圧力座標成分について,地表参照気圧p0にかかる無次元の係数が入った1次元配列。上から下への順番で並んでいる必要がある。

hybi[*]

入力変数xiのシグマ座標成分について,地表気圧psにかかる無次元の係数が入った1次元配列。上から下への順番で並んでいる必要がある。

ps

p0と同じ単位をもつ地表気圧。2次元以上で,かつ,xiよりもちょうど1次元だけ小さい配列。

xi

座標変換したい配列。3次元以上の配列で,最も右の3つの次元が,左から高度,緯度,経度の順に並んでいるものでなくてはならない。高さ方向には上から下への順番で並んでいる必要がある。

hyao[*]

出力変数xoの圧力座標成分について,地表参照気圧p0にかかる無次元の係数が入った1次元配列。上から下への順番で並んでいる必要がある。

hybo[*]

出力変数xoのシグマ座標成分について,地表気圧psにかかる無次元の係数が入った1次元配列。上から下への順番で並んでいる必要がある。

flg

外挿の仕方に関わる整数値。flg=0 のとき,外挿を行わず,xiの高さ座標の範囲外にある値はxiの未定義値で埋められる。一方,flg=1 のとき,もっとも近い高さの値で埋められる。

〔出力変数〕

xo

座標変換された配列。高さ方向の次元のみがxiと異なる配列として出力される。


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