圧力座標において鉛直積分を行う関数。
y = vibeta(p, x, linlog, psfc, pb, pt)
〔入力変数〕
p
圧力を表す多次元配列。最も右の次元が高さに対応し,値は下方から上方へ順に並び,要素数が3以上である必要がある。圧力座標が固定されている場合には1次元配列が入ることになる。
x
積分したい値が入った配列。pが1次元の場合,xの最も右の次元の長さが,pの長さと等しくなければならない。pが多次元の場合,xとpは同じ次元,大きさの配列でなければならない。つまり,xの最も右の次元が高さに対応し,値は下方から上方へ順に並ぶ。
linlog[1]
内挿の仕方を指定する整数。積分する量や目的に合った内挿法を選ぶ。
linlog = 1 : 線形内挿
linlog = 2 : 対数内挿
鉛直方向の圧力差は質量と対応するので,線形内挿を選択することは質量で重み付けしたいという意思を感じる。一方で,圧力の対数は高度と対応するので,対数内挿を選択することは幾何学的な高度(体積)で重み付けしたいという意思を感じる。
psfc
地表圧力。xの最も右の次元を除いた配列(高さ方向の次元が一つ落ちた配列)と同じ次元,大きさを持つ。
pb[1], pt[1]
鉛直積分区間の下端と上端の圧力の値を示すスカラー。pbが地表圧力よりも高い場合には,たぶんpsより上のみ考慮して積分が行われる(なのでpbを非現実的に高い値にしておけば自動的に地表からの計算が行われるはず)。
〔出力変数〕
y
積分された値。psと同じ次元,大きさを持つ。積分値なので単位は[xの単位]×[圧力]の単位となっていることに注意(対数内挿した場合は[xの単位]×[log-P]?)。必要なら適当な数値を割るなり掛けるなりして欲しい量にする。例えば,線形内挿した場合には(pb-pt)あるいは(ps-pt)で割るともともとのxの単位に戻る(つまり平均値)。