FAQ
表示・操作
起動したら右上に「Help agents write better apps」というカードが出た
Streamlit 1.64 以降の機能で、ClimCanvas の機能ではありません。手元の PC で起動し、かつ AI コーディングエージェント (Claude Code など) が入っているマシンで、初めて起動したときに 1 回だけ出ることがあります。AI エージェントに Streamlit の書き方を教える補助ファイル (skills) を入れないかという開発者向けの案内で、ClimCanvas を使うだけなら不要です。「Don't show again」を押せば二度と出ません。ClimCanvas も起動時に同じ設定を書き込むので、通常は最初から出ないか、出ても 1 回だけです。「Install」を押すと Streamlit がエージェント用のファイルをホームディレクトリなどに書き込みます (ClimCanvas の動作には影響しません)。


画面の文字が勝手に変わった。ボタンが効かなくなった
ブラウザの自動翻訳 (Chrome の「このページを翻訳」) が動いています。翻訳は画面の中身を書き換えるため、表示が変わるだけでなく操作が効かなくなることがあります。アドレスバーの翻訳アイコンから localhost (リモート運用ではそのアドレス) を「このサイトは翻訳しない」に設定してください。表示言語を変えたいときはアプリ内の「言語 / Language」を使います。
設定を変えたのに図が変わらない
数値や文字の入力欄は Enter (または欄の外をクリック) で確定します。確定したのに反映されないときは、メイン領域の「🔄 図を再描画」を押してください。ブラウザの更新は設定が全部消えるので使わないでください。
ブラウザを更新したら設定が消えた
読み込んだファイルや設定はアプリのプロセスの中にだけあり、ブラウザの更新・タブを閉じる・アプリの終了で初期状態に戻ります。続きを行う作業は「保存」→「セッション」で保存し、「データ・セッション読み込み」→「作業の再開」で復元してください (保存)。
表示言語を変えたい。起動時から英語にしたい
サイドバーの一番上の「言語 / Language」で切り替えます。言語はセッションには保存されないので、次回起動時からも同じ言語にするには「保存」→「プリセット」→「プリセットの保存」を押します (UI の言語)。
「参照...」ボタンが無い。押しても何も起きない
設定ファイルで allowed_dirs (開けるディレクトリの制限) を指定していると「参照...」は出ず、代わりに「📁 許可ディレクトリから選ぶ」でフォルダを辿ります。「参照...」のダイアログはアプリを動かしているマシンで開くので、サーバーで動かしてブラウザから使うリモート運用では使えません。パスを直接入力するか、許可ディレクトリの設定を使ってください (ファイルの読み込み)。
描画モードの選択肢に水平断面図 (時間断面図) が無い
座標役割 (緯度・経度・鉛直・時刻) が認識されていません。メイン領域の「ファイル情報」→「座標の自動認識 (ds0)」で、どの役割が「(なし)」かを確認してください。判定は座標変数の standard_name・units・axis 属性と名前で行うので、ファイル側で属性や名前を直すのが確実です。時刻だけは「時刻として扱う次元」でアプリ内から指定できます (座標役割の自動認識)。
他のパネルの設定を変えたい。全パネルをまとめて変えたい
サイドバーに出るのは「パネル構成」→「編集するパネル」で選んだパネルの設定だけです。全パネルに同じ変更を掛けるには「🔗 全パネル共通」を押してから操作します (全パネル共通編集)。
操作のたびに待たされる
設定を 1 つ変えるたびに図を最初から描き直します。重いデータでは先に領域と時刻を絞ってから体裁を整えてください。値の範囲を手動指定に切り替えた瞬間や、数万ステップの時刻を持つファイルの時刻選択欄も遅くなります (性能の目安)。
要望や感想を送りたい。バグを報告したい
アプリ右上の「⋮」メニュー →「About」から開けます。About から開くと、使っている版が入った状態になります。
| 送りたいもの | 窓口 |
|---|---|
| 感想・要望・使い方で困ったこと | ご意見・ご要望フォーム (English)。GitHub のアカウントは不要で、回答は公開されません |
| バグ報告・機能の要望 | リポジトリの GitHub Issues。Issue は公開されるので、未発表のデータや図は貼らないでください。報告に添えてほしいもの (版・ncdump -h の出力・セッションなど) は入力欄に沿って書けます |
| それ以外 | メール climcanvas@gmail.com |
個別に返信しないことがあり、要望の採否はお約束できません。アプリから自動で何かが送られることはありません (リンクはブラウザでページを開くだけです)。
データ
経度が -180〜180 のデータは描ける?
描けます。0〜360 でも -180〜180 でも同じ図になり、範囲の指定もどちらの書き方でもできます (経度の周期化)。
経度 0° (360°) のところに隙間が出る
全周を覆う 1 次元の等間隔・昇順の経度格子では、継ぎ目を閉じる周期点が塗りつぶし・ハッチ・等値線に自動で付きます。隙間が出るのは、格子が不等間隔か降順、または 2 次元座標のときです。ベクトル・流線・散布図 (点)・トラックには周期点は付きません。
欠損のはずの値 (-9999 など) が塗られる
ClimCanvas は欠損値を自分では判定せず、netCDF の _FillValue か missing_value 属性で xarray が NaN にした値だけを飛ばします。valid_range などは無視され、属性の無いマジック値はそのまま描かれます。ファイル側で属性を付けるか、前処理で NaN にしてください (欠損値)。
海岸線と塗りの間に細い隙間が出る。データが陸にはみ出す
塗りつぶし (contourf) は有効な格子点の中心までしか塗らないため、海岸線のすぐ海側が欠損だと帯が残ります。「描画方法」を pcolormesh にする、「地図の設定」で海域を薄い色で塗る、高解像度のデータを使う、のいずれかで目立たなくなります。陸のセルにも値が入っていて陸にはみ出すときは「陸域を塗りつぶす」→「データの上に描く」で隠せます (海岸線・国境・陸域)。
時刻が日付でなく数値で表示される
360 日暦などの固定長暦、または日時型で表せない年 (0000 年のダミー時刻や古気候データ) は、通し日数や経過日数の数値軸として読みます。時刻の選択やアニメーションはそのまま使えますが、日付の書式は指定できません (時刻軸と暦)。
ラグ相関の lag 軸で時間断面図やアニメーションを使いたい
「ファイル情報」→「時刻として扱う次元」でその次元を選ぶと、時刻役割として扱われます (時刻として扱う次元)。
複数のファイルで次元名が違う (lat と latitude など)
先頭のファイルの名前に自動で揃えるので、そのまま使えます。揃えるのは名前だけで、座標の値が合わないファイルを同じ軸に重ねると描画時にエラーになります (複数ファイル)。
経緯度が別のファイルにある (ClimCORE など)
「読み込み済みファイル」の各ファイルの下にある「座標ファイル (任意)」で、経度と緯度のファイルを指定して「適用」を押します。ランベルト格子は自動で認識されます (座標ファイル)。
範囲平均で「平均を計算できません」と出る
経度の範囲が日付変更線をまたいでいるのにデータが全球を覆っていないか、範囲がデータの経度範囲からはみ出しています。範囲をデータの中に収めてください。min を max より大きくすると日付変更線をまたぐ範囲 (330 → 30 なら 30W〜30E) の指定になります (次元の固定)。
2 次元座標のデータで時間断面図が出ない。鉛直断面図の向きが違う
緯度・経度が 2 次元の格子では、時間断面図 (緯度・経度を軸にとる断面)、緯度・経度の範囲平均、経度の周期点は使えません (2 次元座標)。鉛直断面図は描けますが、向きは「格子の行・列に沿う」(内挿なし) と「等緯度線・等経度線・2 点間の大円に沿う」(内挿) から選びます (鉛直断面図、経路断面の内挿)。
図の見た目
Figure サイズを変えても地図の形が変わらない
地図の縦横比は投影法と表示範囲で決まり、Figure サイズは周囲の余白にだけ効きます。地図の形に合わせて Figure サイズの縦横比を選んでください (全球の正距円筒図法なら幅 10、高さ 5.5 inch あたり)。「プロットサイズ」は水平断面図では使えません (Figure サイズと縦横比、地図の縦横比)。
日本語が □ (豆腐) になる
「図全体の書式」→「フォント」→「フォントを指定」で日本語フォント (macOS は Hiragino Sans、Linux は Noto Sans CJK JP など) を選びます。図の中に日本語があるのに対応しないフォントのときは描画前に警告が出ます。再現スクリプトを別のマシンで実行するときも同じフォントが必要です (フォント)。
緯度経度ラベルが指定した間隔より粗く出る
ラベル同士が重なると cartopy が自動で間引きます (間隔 20° で 1 つおきに見えるなど)。「経度ラベルの回転 (度)」を 45° 前後にする、「ラベル文字サイズ」を小さくする、図の幅を広げる、のいずれかで全部表示できます (緯度経度線とラベル)。
複数パネルの地図で行間が開きすぎる
地図の縦横比が固定されるため、割り当てられたセルの上下に空白が残ります。「図全体の書式」→「レイアウト調整 (余白)」の「縦方向 (hspace)」を負の値にして詰めるか、Figure サイズの縦横比を地図に合わせます (全球図の 2×2 なら横:縦 = 2:1 が目安)。詰めすぎるとタイトルやラベルが重なるので図を見ながら調整してください (レイアウト調整)。
レイヤーの順序を変えても等値線が塗りの上のまま
地図と断面図では重なりが matplotlib (地図は cartopy も) の既定の高さで決まり、順序は同じ高さの要素同士 (塗り同士、線同士) にだけ効きます。等値線・流線・トラックは常に塗り・ハッチ・ベクトルの上です。塗り・ハッチ・ベクトルの間はレイヤーの順序で重なるので、ベクトルが塗りに隠れるときはベクトルを塗りつぶしより後ろ (下の行) に置きます (重なり順)。
0 付近を白にしたい
塗りつぶしの「ゼロ近傍を白にする」を入れます。0 を含む色の帯 (0 が境界なら両隣の 2 帯) が白になります (ゼロ近傍を白にする)。
塗りつぶしを半透明にしたらレベルの境に細い線が見える
contourf で透明度を 1 未満にしたときの matplotlib の性質です。「描画方法」を pcolormesh にすると起きません (塗りつぶし)。
極投影で緯度ラベルが出ない
全経度の円形の図では緯度線が枠と交差しないため、「緯度ラベル」の「枠沿い」は表示されません。「図中」を選ぶか、経度範囲を絞った扇形の図にしてください (投影法と領域)。
ベクトルの矢印が多すぎる。小さすぎる
「間引き格子数」を増やすと本数が減ります。長さは「スケールを自動」を外し、「基準ベクトルの長さ (軸幅の %)」で基準ベクトルをプロット幅の何 % で描くかを決めます。弱風域は「大きさが閾値以下の矢印を非表示」で省けます (ベクトル)。
凡例を枠の外に置きたい
「凡例」→「位置を座標で指定 (枠外も可)」を入れ、x = 1.02, y = 0 (右外側) や x = 0, y = -0.25 (下外側) のように指定します。枠の外の凡例も保存時に切れません (凡例)。
ハッチの色を変えたい
ハッチレイヤーの線の色は指定できません (黒)。棒グラフのハッチには「ハッチの色」があります。
図の上に時刻を出したい。書式を変えたい
「時刻」→「時刻を表示」→「プロット上部に時刻を表示」を入れ、「位置」と「時刻の書式」(年、年-月、カスタムの strftime など) を選びます。アニメーションではコマごとに追従します (次元の固定)。
出力
保存した画像の大きさや縦横比が Figure サイズと違う
画像のピクセル数は Figure サイズ (inch) × 「解像度 (dpi)」です。「余白を切り詰める」が入っていると周囲の余白が切り落とされるので、縦横比はプロット領域の比に近づきます (静止画の保存)。
透明背景で保存したのに白い
JPG と EPS は透明背景に対応しません。PNG、TIFF、SVG、PDF を使ってください。背景の設定はプレビューには反映されず、保存した画像にだけ効きます。
ファイル形式に MP4 が無い
MP4 の出力には ffmpeg が必要で、PATH 上に見つかったときだけ選択肢に現れます。入れ方はインストールを参照してください。GIF には不要です。
アニメーションで色の範囲がコマごとに変わる
「値の範囲を自動」のままだとコマごとに最小値・最大値が決まります。「アニメーション表示」に出る「時間範囲内の値域」を目安に、塗りつぶしの最小値・最大値を手で固定してください (時刻送りアニメーション)。
アニメーションの生成が遅い。ファイルが大きい
コマごとに図全体を描き直すので、時間はコマ数に比例します。「ステップ (n個ごと)」で間引く、「解像度 (dpi)」を下げる、地球の回転では「総フレーム数」を減らす、のいずれかで軽くなります。GIF より MP4 の方が小さくなります。
再現スクリプトが別のマシンで動かない
必要なのは xarray (と netCDF4 などのバックエンド)、numpy、matplotlib、cartopy です。外部カラーマップ (cmocean など) を使った図はそのパッケージも必要です。フォントは環境依存で、無ければ matplotlib の既定に戻ります。1:50m / 1:10m の地理データは初回に cartopy がダウンロードします (再現スクリプト)。
再現スクリプトの相対パスが解決しない
「netCDFパスの形式」の相対パスは、アプリを起動したディレクトリが基準です。スクリプトは同じディレクトリで実行するか、パスを絶対パスに直してください。アニメーションの再現スクリプトは常に絶対パスです。
セッションを復元するとファイルが見つからない
セッションの JSON には netCDF のパスだけが入っていて、データ本体は含みません。元のファイルを移動・削除すると復元に失敗します。ファイルを元の場所に戻すか、新規作業として読み込み直してください (セッション)。
セッションを読み込んでも言語が変わらない
表示言語はセッションに含めない仕様です。言語はプリセットに保存します (UI の言語)。
古いセッションが復元できない
複数パネルに対応する前の版で保存したセッションは復元できません。それより新しい版で、選択肢を表示名 (日本語) で保存していた形式は読み込み時に自動で変換されます。版を上げて設定項目が変わった分は無視されます (エラーにはなりません)。
論文や発表で使った。どう引用する?
使った版を明記して引用してください。版はアプリ右上のメニューの About か、再現スクリプトの 1 行目で確認できます。DOI (concept DOI と版 DOI の使い分け) と引用例はインストール 4.4 引用にまとめています。
エラーメッセージの意味
| メッセージ (冒頭) | 原因と対処 |
|---|---|
| 描画可能な座標の組み合わせが見つかりません | 座標役割がどのモードの条件も満たさない。「ファイル情報」で役割を確認し、属性や名前を直す (mode-missing) |
| 緯度・経度をもつ変数が見つかりません | 水平断面図に描ける変数が無い。緯度・経度の両方の次元を持つ変数か、経緯度を座標に持つ地点データが必要 |
| 座標を持つ次元がありません | 1次元プロットの横軸にできる座標付きの次元が無い |
| 変数の値がすべて欠損 (NaN) のため、色レベルを自動決定できません | 選んだ時刻・層・領域の値が全部 NaN。別の時刻や領域を選ぶか、レベルを手で指定する |
| 値が一定 (最小値 = 最大値) のため … 自動決定できません | 定数場。レベルを直接指定するか、値の範囲を指定する |
| 指定された経度範囲 … 日付変更線をまたぎますが / … からはみ出しています | 範囲平均の経度範囲がデータに収まっていない (avg-lon-error) |
| 2 次元の経緯度座標 … に非有限値 (NaN / inf) が … 個あります | 2 次元座標の経緯度そのものに NaN がある (海洋モデルの陸面など)。領域指定でその格子点を外すか、データ側で経緯度を埋める |
| 指定された領域 … にこの 2 次元座標格子の格子点がありません | 領域が格子の外。「ファイル情報」の座標の範囲を確認する |
| グリッド {行}×{列} にパネル {n} 個は配置できません | 行数・列数を増やすかパネルを削除する |
| mosaic が不正なため行優先で配置します | mosaic の書式が違う (行の長さ不揃い、ラベル数がパネル数と不一致、矩形でない)。mosaic の記法を確認する |
| 時刻次元が見つからないためアニメーションできません | 時刻役割が無い。「時刻として扱う次元」で指定する |
| ffmpeg が見つかりません | MP4 出力に ffmpeg が必要 (mp4) |
| 散布図を描けません: 変数 … に固定されていない次元 … が残っています | 地点データの残りの次元 (時刻など) を「固定: {次元}」で固定する |
| ベクトルの x成分 … と y成分 … の格子が違うため描けません | 両成分は同じ次元名・同じ形状の格子にする |
| マスク変数 … に無い次元 / 描画軸の次元が無いため | 「別の変数の値でマスク」に選んだ変数の次元が描画変数と合わない。描画変数と同じ次元を持つ変数を選ぶ |
| 色レベルのリスト … は昇順・重複なしの2個以上で指定してください | 「レベル (カンマ区切り)」の値を見直す |