気候系のhot spot:熱帯と寒帯が近接するモンスーンアジアの大気海洋結合変動 - 文部科学省 科学研究費補助金 新学術領域研究 平成22年度~26年度

レポート:気象・海洋観測参加報告

3隻同時観測に参加して

  • 日時:2012年6月25日-7月9日
  • 場所:黒潮続流域
  • 報告者:西川 はつみ(三重大学大学院生物資源学研究科 博士後期課程1年)

若鷹丸2012年6月25日-7月9日に黒潮続流域で行われた3隻同時観測に参加しました。この観測では, 若鷹丸(水産総合研究センター,右図) ,勢水丸(三重大学練習船),淡青丸(JAMSETC学術研究船)の3隻で行われ,私は若鷹丸に乗船しました。 若鷹丸は基本的に,水温フロント上を南北に何度も横切りながらラジオゾンデ観測,XCTD観測を行っていました。 他の2隻とは違い,水温の勾配が強い場所での観測だったので,観測中も『あ,急に気温が3度も高くなった!』とか 『さっきまで暖かかったのに,寒い!』ということを体感できました。 どんな現象が起こっているのかを,直接自分の目で見て感じることは 非常に大切だと改めて思いました。若鷹丸は乗船者の数が9名と他の2隻に比べて少なかったですが,観測時には船員さんに手伝っていただいたり, 観測の合間にはいろいろとお話したりと,乗船者同士はもちろん,船員さんとも親睦を深めることができたと思います。 また,3隻同時観測としてはラジオゾンデ観測(下図左)とXCTD観測がメインでしたが,若鷹丸ではSeaglider観測やCTD観測, 採水などの海洋観測も盛りだくさんでした。特に,初めて見るSeaglider観測(下図右)はとてもワクワクしました。 自分の研究とは直接関わりの無い観測でも,こんな観測もあるのだという知識を得たこと,また現場で体験できたことは, 自分にとって非常に貴重な経験だと思いました。

最後に,今回の観測に参加し改めて感じたことは,『やっぱり観測は楽しい!!』ということです。観測はどんなデータが 取れるのかわからないドキドキ感を味わうことができ,またそのドキドキを一緒に観測する者同士で共有することができます。 だから,観測はやめられません。

ラジオゾンデ   Seaglider

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