公募研究募集

公募研究

気候系のhot spot：熱帯と寒帯が近接するモンスーンアジアの大気海洋結合変動

領域略称名	中緯度海洋と気候
領域番号	2205
領域設定期間	平成22年度～平成26年度
領域代表者	中村 尚
所属機関	東京大学大学院理学系研究科

本領域では、東アジア縁辺海・北太平洋・大規模結合系における多様な大気海洋（雪氷）相互作用現象のメカニズムを、モンスーンの影響下にある大規模な海流とそれに伴う海洋前線や海洋渦に着目して包括的に解明し、気候研究の新概念創出を目指す。このため、気象学・海洋学という分野、データ解析・数値モデリング・現場観測という異なる研究手法を横断・融合する形で下記研究項目を設け、「計画研究」により重点的に研究を推進するとともに、これに関連する２年間の研究を公募する。１年間の研究は応募の対象としない。なお、研究分担者を置くことはできない。

公募研究においては、各計画研究や他の公募課題と連携し相乗効果を発揮できる意欲的研究を求める。特に、(1) 黒潮・親潮続流域で実施する計画研究の観測を補完する観測や他海域で行なう観測研究、(2) 大気海洋海氷相互作用が海洋・陸上の生態系に与える影響や大陸起源のエアロゾルが海上の雲形成に与える影響の研究、(3) 高解像度領域大気海洋結合実験や、全球モデルと領域モデルとのネスティング実験など特徴あるモデリング研究、(4) 本領域や他の研究で実施する高分解能モデルの出力データの解析や、古気候モデル実験・温暖化予測実験の出力データを中緯度大気海洋相互作用の観点から解析する研究等を歓迎する。

公募研究の採択目安件数としては、単年度当たり（１年間）の応募額400万円を上限とする研究を3件程度、200万円を上限とする研究を5件程度予定している。

（研究項目）

• A01 モンスーンアジア縁辺海における大気海洋相互作用
• A02 北太平洋における大気海洋相互作用とモンスーンシステム
• A03 大規模大気海洋雪氷相互作用と成層圏までの鉛直結合変動